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クズなわたしを愛してる




こころに通じるものを持っていた

幼馴染で親友だった彼女が


30歳で自らこの世を去ったとき


彼女が大事にしていた母親は


「こんなに弱い子だったとは

 思わなかったんだけどね」


と言った。


あまりにショックで悲しくて

胸が潰れそうになったが


同時に、自分もきっと

同じように言われるのだろうな、


と思った。



生きていくためには

強くあらねばならない


歯を食いしばってでも

がんばらなければいけない


甘えてはいけない


きっと親たち自身も

そうやって生きてきたから


子どもにも当然のごとくに

要求するのだろう。



弱い自分は許されない


そんな観念を握りしめた。





けれども生憎わたしは

そんなに強い人間ではなかった。



恐怖とプレッシャー、

不安を抱えながら大人になった。



能力不足で、できないことばかり。


ダメな自分を責めては

こころに闇を作ってしまった。



ほんとうは

そんな自分も許し、愛せるのは

自分だけだというのにね。






もっと、もっと


自分の弱さ、欠点、限界を

受け入れて、愛してゆこう。



限界を超えてまで

がんばらなくてもいい。



クズなわたしを愛してる


そう、言ってあげるだけで


クズだと思っていたところさえ

愛しさの一つとなってゆく。



そうして

❝本来のわたし❞ へと還ってゆこう。



本来の特性に

合わないことをしていると


自分のことを

嫌いになってしまうから。



それを助けてくれる強力な道しるべ。


己の本来の特性を知り、

その特性に合った生き方をするだけで


クズなわたしも

そして目の前にいる誰かも


当たり前に愛するわたしに

なってゆくから。











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